薄明
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柊英です
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「えっ、これ俺たちに?」
その英知の言葉に壱星と壱流は勿論というように頷いた。せっかく2人で一個ずつ作れる機会があったのだ。お互いの為に作って送りあってもよかったが、しかしどうせ作るのなら柊羽と英知に作るのがいいだろうと2人の意見はあっという間に噛み合った。お世話になった人に、そういうコンセプトだったから尚のこと。
「すごいな、こんなちゃんとしたものが作れるなんて」
「な!オルゴールって店で買うもんだと思ってたから俺達の好きな曲で作れると思わなかった」
壱流が今日の撮影のことを柊羽にあれこれと話すのを横で聞きながら壱星も同じように思い出していく。本来なら用意された曲の中から自分が作りたいものを決めて、そこから組み立てていくのだけど今回は雑誌内の企画での撮影ということで事前に質問された自分たちの好きな曲で作らせてもらえることになっていた。じゃあどの曲にしようか、ユニットの曲がいいだろうか、それともソロがいいだろうか。そんなことを考えながら企画の細かい概要を聞いていた時だった。スタッフが完成したオルゴールを入れるケースの種類を説明している中に本の形をしたケースがあった。表紙を開くとそこに空洞があって、その中にオルゴール本体を入れられるものだ。壱星がそれを見つけた時、同時に壱流もそれに気が付いた様でそこからはあっという間に作りたい曲も、作ったオルゴールをしまう為のケースも色も全てが決まった。
まるで狙ったのかの様に英知らしい明るいイエローグリーンと、柊羽らしく落ち着いた淡い水色がそこにはあったのだから。
「それで俺たちになにでオルゴール作ってくれたの?」
「それは聴いてからのお楽しみ」
「えぇ〜?勿体ぶるなぁ」
英知が楽しそうに笑いながらイエローグリーンのオルゴールを手のひらで撫でる。中には何が入っているのだろう、それを考えるだけで楽しくて仕方ない、そんな顔だ。
「きっと、本を開けたら英知も柊羽もびっくりするよ」
_____
「なぁ、二人とも喜ぶかな」
「絶対喜ぶよ。俺達がなにかして喜ばなかったこと、ある?」
「…ねぇけど」
「でしょ?大丈夫だよ。きっと少ししたらテレビで柊羽が自慢してる」
「はは、それは想像できる」
リビングに柊羽と英知を残して自室へと戻る道すがらそんなことを話していれば、自分たちが部屋に戻るのが待てないというように静かにオルゴールの音がリビングから聴こえてきた。英知のソロと、柊羽のソロ。どちらもQUELLのことを歌ってくれた、本の形をしたあのケースが良く似合う歌だ。たくさんの思い出が積み重なったからこその、2人の歌。
本当は柊羽と英知が2人で歌ったあの曲をオルゴールにしようかとも思ったのだけど、きっとラジオやテレビや雑誌で自慢されるであろう壱星と壱流が作ったオルゴールの中身がそれだと流石に所謂ガチ感がやばい、というやつになってしまうから止めたのだ。壱星は小さく笑ってから壱流と別れて自室へと潜り込んだ。きっと明日の生放送で早速柊羽が自慢するに違いない。
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2026.01.09 22:19:42
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柊英です
「えっ、これ俺たちに?」
その英知の言葉に壱星と壱流は勿論というように頷いた。せっかく2人で一個ずつ作れる機会があったのだ。お互いの為に作って送りあってもよかったが、しかしどうせ作るのなら柊羽と英知に作るのがいいだろうと2人の意見はあっという間に噛み合った。お世話になった人に、そういうコンセプトだったから尚のこと。
「すごいな、こんなちゃんとしたものが作れるなんて」
「な!オルゴールって店で買うもんだと思ってたから俺達の好きな曲で作れると思わなかった」
壱流が今日の撮影のことを柊羽にあれこれと話すのを横で聞きながら壱星も同じように思い出していく。本来なら用意された曲の中から自分が作りたいものを決めて、そこから組み立てていくのだけど今回は雑誌内の企画での撮影ということで事前に質問された自分たちの好きな曲で作らせてもらえることになっていた。じゃあどの曲にしようか、ユニットの曲がいいだろうか、それともソロがいいだろうか。そんなことを考えながら企画の細かい概要を聞いていた時だった。スタッフが完成したオルゴールを入れるケースの種類を説明している中に本の形をしたケースがあった。表紙を開くとそこに空洞があって、その中にオルゴール本体を入れられるものだ。壱星がそれを見つけた時、同時に壱流もそれに気が付いた様でそこからはあっという間に作りたい曲も、作ったオルゴールをしまう為のケースも色も全てが決まった。
まるで狙ったのかの様に英知らしい明るいイエローグリーンと、柊羽らしく落ち着いた淡い水色がそこにはあったのだから。
「それで俺たちになにでオルゴール作ってくれたの?」
「それは聴いてからのお楽しみ」
「えぇ〜?勿体ぶるなぁ」
英知が楽しそうに笑いながらイエローグリーンのオルゴールを手のひらで撫でる。中には何が入っているのだろう、それを考えるだけで楽しくて仕方ない、そんな顔だ。
「きっと、本を開けたら英知も柊羽もびっくりするよ」
_____
「なぁ、二人とも喜ぶかな」
「絶対喜ぶよ。俺達がなにかして喜ばなかったこと、ある?」
「…ねぇけど」
「でしょ?大丈夫だよ。きっと少ししたらテレビで柊羽が自慢してる」
「はは、それは想像できる」
リビングに柊羽と英知を残して自室へと戻る道すがらそんなことを話していれば、自分たちが部屋に戻るのが待てないというように静かにオルゴールの音がリビングから聴こえてきた。英知のソロと、柊羽のソロ。どちらもQUELLのことを歌ってくれた、本の形をしたあのケースが良く似合う歌だ。たくさんの思い出が積み重なったからこその、2人の歌。
本当は柊羽と英知が2人で歌ったあの曲をオルゴールにしようかとも思ったのだけど、きっとラジオやテレビや雑誌で自慢されるであろう壱星と壱流が作ったオルゴールの中身がそれだと流石に所謂ガチ感がやばい、というやつになってしまうから止めたのだ。壱星は小さく笑ってから壱流と別れて自室へと潜り込んだ。きっと明日の生放送で早速柊羽が自慢するに違いない。
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