薄明
ごじょうさとる×ふしぐろめぐみ
非公式二次創作ブログサイト
info
生存確認(Misskey)
問い合わせ
メイン
リベンジ
このバレンタインの話の続き→
セックスの仕方
続きを読む
「チョコって媚薬になるみたいな話あるじゃん」
「あった割には前は盛り上がりませんでしたね」
伏黒の言葉に五条は神妙な顔で頷く。そして眼前のテレビでは昨日のバレンタインについて総まとめのような特集が流れていた。
以前、バレンタインだからとチョコの香りがするコンドームとその香りがする上に食べられるローションなるものを五条が買ってきた。どう見てもジョークグッズでしかないそれを結局使ったのだが、結果は散々なものだったのだ。きつい香料と、食べても人体に影響しないだけで当然美味しくはないローション、ついでに色味も最悪。最初は「ほんとに甘い匂いする!」とはしゃいでいた五条も、途中でビジュアルに萎えそうと自分が買ってきたゴムを捨てローションを拭いいつも通りのものに切り替えていた。「1番萎えそうなの俺なんですけど、匂いもきついしどう見てもこれ…」と言いかけた伏黒に「言っちゃダメ」と静止をかけたものだった。
そんな散々なバレンタインを思い出しながら、今度は何を言い出すのかと身構える。とりあえず本物のチョコを使おうなんて言い出したら殴ってでも止めようと思いながら。食べ物を粗末にしてはいけない、それは当然の倫理観にしたって津美紀にも口酸っぱく教えられているのだ。
「本当に酷かったからさ、今回は普通にチョコ食ってからシようと思って」
「…いいですけど、食う必要あります?」
「定番イベントには乗っかっとかないとさ」
そう言いながら、どこから取り出したのか1口サイズのチョコを摘んだ指先が伏黒の眼前へとやってくる。おそらく色味からしてビター、それも普通のビターチョコよりもカカオ多めの五条じゃ食べないようなやつ。いやに黒い。わざわざ伏黒の好みに合わせたものを用意してきたのだ。
無理に断ると後が面倒だと大人しく口を開ければ、ころりとチョコが放り込まれる。何気なく食べたが、恐らくこれはコンビニで売ってるようなチョコではない。溶けていく苦味とその奥にある少しの甘さを感じながら伏黒は確信する。何かと五条から良い物を食べさせられたおかげてそんな勘は働くのだ。
「これ、高いや…んむ、」
チョコの値段は天井知らずだ。ましてやバレンタインシーズンともなれば限定だの海外の有名ショコラティエがどうだのと更に。この後セックスになるのはいい、伏黒だって準備はしている。ただその前座にするには些か勿体ないんじゃないかと伏黒が口を開いた時だった。
飴玉でも放り込むような気軽さでチョコを自身の口に放り込んだ五条が伏黒の口を塞いだ。開いた口の隙間から五条の舌が潜り込んできて、溶けたビターチョコごと伏黒の舌を絡めとった。唾液とチョコとが絡む水音をさせながら、やがて五条が口にしたチョコも溶けて伏黒の口内に甘さが広がっていく。きっとこれもキスをしながら食べるには勿体ない、そんな良いチョコの筈だが伏黒の好みを知り尽くした五条の動きにそんなことを考える余裕はなくなっていた。
五条の舌先が口蓋を擦り、舌の付け根を下からなぞり、伏黒が必死に零すまいと溢れてくる唾液を飲み込んでいることなんてお構い無しで好き勝手する。元々予定していたセックスへの期待が否応無しに呼び起こされて、伏黒の呼吸に熱が籠る。
「っ、ふ……っあま……」
「…ど?えっちな気分なってきた?」
ようやく口を離した五条は伏黒の唇を最後にひと舐めしてからそう言った。瞳にちらちらと熱を覗かせながら、先の会話を持ち出す。チョコは媚薬になる、だったか。
口の中はすっかり甘いし、散々好きにされた舌も甘く痺れている。身体はこの先を期待し始めているし、そういう気分かと言われれば突然そうだ。だがこれは。
「結局チョコそんな関係ないじゃないですか…」
その伏黒の言葉に五条は「そこは乗ってよ!」と笑った。
畳む
2024.02.22 03:27:22
小説
編集
初期表示に戻る
小ネタメモ
(94)
小説
(107)
絵
(219)
その他
(7)
めぐちゃん先生
(3)
祓本
(3)
オメガバ
(3)
芸パロ
(3)
Powered by
てがろぐ
Ver 4.2.0.
このバレンタインの話の続き→セックスの仕方
「チョコって媚薬になるみたいな話あるじゃん」
「あった割には前は盛り上がりませんでしたね」
伏黒の言葉に五条は神妙な顔で頷く。そして眼前のテレビでは昨日のバレンタインについて総まとめのような特集が流れていた。
以前、バレンタインだからとチョコの香りがするコンドームとその香りがする上に食べられるローションなるものを五条が買ってきた。どう見てもジョークグッズでしかないそれを結局使ったのだが、結果は散々なものだったのだ。きつい香料と、食べても人体に影響しないだけで当然美味しくはないローション、ついでに色味も最悪。最初は「ほんとに甘い匂いする!」とはしゃいでいた五条も、途中でビジュアルに萎えそうと自分が買ってきたゴムを捨てローションを拭いいつも通りのものに切り替えていた。「1番萎えそうなの俺なんですけど、匂いもきついしどう見てもこれ…」と言いかけた伏黒に「言っちゃダメ」と静止をかけたものだった。
そんな散々なバレンタインを思い出しながら、今度は何を言い出すのかと身構える。とりあえず本物のチョコを使おうなんて言い出したら殴ってでも止めようと思いながら。食べ物を粗末にしてはいけない、それは当然の倫理観にしたって津美紀にも口酸っぱく教えられているのだ。
「本当に酷かったからさ、今回は普通にチョコ食ってからシようと思って」
「…いいですけど、食う必要あります?」
「定番イベントには乗っかっとかないとさ」
そう言いながら、どこから取り出したのか1口サイズのチョコを摘んだ指先が伏黒の眼前へとやってくる。おそらく色味からしてビター、それも普通のビターチョコよりもカカオ多めの五条じゃ食べないようなやつ。いやに黒い。わざわざ伏黒の好みに合わせたものを用意してきたのだ。
無理に断ると後が面倒だと大人しく口を開ければ、ころりとチョコが放り込まれる。何気なく食べたが、恐らくこれはコンビニで売ってるようなチョコではない。溶けていく苦味とその奥にある少しの甘さを感じながら伏黒は確信する。何かと五条から良い物を食べさせられたおかげてそんな勘は働くのだ。
「これ、高いや…んむ、」
チョコの値段は天井知らずだ。ましてやバレンタインシーズンともなれば限定だの海外の有名ショコラティエがどうだのと更に。この後セックスになるのはいい、伏黒だって準備はしている。ただその前座にするには些か勿体ないんじゃないかと伏黒が口を開いた時だった。
飴玉でも放り込むような気軽さでチョコを自身の口に放り込んだ五条が伏黒の口を塞いだ。開いた口の隙間から五条の舌が潜り込んできて、溶けたビターチョコごと伏黒の舌を絡めとった。唾液とチョコとが絡む水音をさせながら、やがて五条が口にしたチョコも溶けて伏黒の口内に甘さが広がっていく。きっとこれもキスをしながら食べるには勿体ない、そんな良いチョコの筈だが伏黒の好みを知り尽くした五条の動きにそんなことを考える余裕はなくなっていた。
五条の舌先が口蓋を擦り、舌の付け根を下からなぞり、伏黒が必死に零すまいと溢れてくる唾液を飲み込んでいることなんてお構い無しで好き勝手する。元々予定していたセックスへの期待が否応無しに呼び起こされて、伏黒の呼吸に熱が籠る。
「っ、ふ……っあま……」
「…ど?えっちな気分なってきた?」
ようやく口を離した五条は伏黒の唇を最後にひと舐めしてからそう言った。瞳にちらちらと熱を覗かせながら、先の会話を持ち出す。チョコは媚薬になる、だったか。
口の中はすっかり甘いし、散々好きにされた舌も甘く痺れている。身体はこの先を期待し始めているし、そういう気分かと言われれば突然そうだ。だがこれは。
「結局チョコそんな関係ないじゃないですか…」
その伏黒の言葉に五条は「そこは乗ってよ!」と笑った。
畳む